キャビネットシミュレーター としての IRローダー Fryette Power Load IR
キャビネットシミュレーター としての
Fryette Power Load IR
キャビネットシミュレーター は皆さん良く耳にすると思います。昨今では、IRローダー や CAB IR などの呼び方も主流になってきていますよね!一昔前のキャビネットシミュレーターといえば、サンズアンプ や ADAのシミュレーターなど「それ」をメインにした機材を多く、機能的にも 内蔵されているシミュレーションセッティングが数種類試せる程度の物が殆どで「悪くはないけど良くもない」というのが印象でした。
それに比べて、最近のキャビネットシミュレーターは技術進歩もあり、そのサウンドは非常に高音質になって来ています。
殆どのモデルがアンプを鳴らす為ではなく、オーディオインターフェースを通じ、DAWに録音する為に キャビネットシミュレーター や IRローダーを利用するのが一般的です。
今回の Fryette Power Load IR は俗に言う ハード機器に当たりますが、ご存知の通り、アンプシミュレーターソフトやプラグインなどでも数多く優秀な製品が登場しています。
DTMをやられている人であれば、Positive Grid BIAS Amp2 や NeuralDSPソフトウェア、IK Multimedia AmpliTubeなどはご存知かと思います。
主観的部分とはなりますが、BIASアンプやNeural、Amplitubeなどの「ソフト系」って、オーディオインターフェースとDAWのサウンドに依存してしまう様にも思えます。
もちろん、サウンド品質としては非常に良いと思いますが、本物のアンプを使っている別けではないので、ソフト側でアンプ自体のキャラクターに「近づけた」としても、基本的にアウトプットされる周波数は「大体同じ帯域」の場合が多いです。
例えば、実アンプヘッドで、Marshall、MESA、Fender、Matchless などを「使い分けて」音を出した場合って、そのアンプの持つ特性がしっかり出てくると思います。
ですが、ソフト系の場合は「それっぽさ」は出ている物の、同じギター、オーディオインターフェース、DAWで演っている以上 「同じ帯域」のサウンドが出力されてしまいます。
ただ 「結果その音をどう使うか?」という事が重要な現場であれば全く問題の無いことだと思います。
例えば、レコーディング現場で超高級なアンプヘッドを持ち込み、ギター単体の音は極上のサウンドだったとしても、2mixに混ぜた時に「微妙」なのであれば、宝の持ち腐れになってしまいます。
それであれば、それっぽいサウンドが幾つも出せる方が重宝したりもします。
上記のNeuralDSPを使ったTrackを弊社運営のJTracks Youtubeチャンネルに公開してますので、聴いてみてください。
高品質な キャビネットIR
告知となります、弊社 株式会社 時代社が運営する DYNAXより2022年11月28日に「リアル感」を極限まで追求した高品質な キャビネットIR DYNAX IR をリリースしました!
DYNAX IR の詳細はこちらからご覧いただけますので、ご確認ください。
IRローダー のデファクトスタンダードに!
Fryette Power Load IR
話は少々脱線しましたが、今回の主題でもある キャビネットシミュレーター として紹介する Fryette Power Load IR ですが、先に結論を書くと 在庫がある時に入手してください! この一言です。
理由としては、ご存知の通り、原材料、半導体、情勢の関係で製品生産が著しく遅延しています。その問題はこの先も着いて回りますし、更に悪化すると予見しています。
しかも、発売日が2022年4月1日だったのですが「発売開始!」にも関わらず、国内店舗に各1~2台しか配布されず、1日~2日で完売してしまい、その後、上記問題で生産待ちとなっていました。
今回ようやく再生産分が入ってくるとの事ですが、当店も注残分+頼みに頼み込んで 計3台のみ取ることが出来ました。今回も即完売になる可能性がありますので「良い音でギター録音する為にも」是非ご検討ください。
Fryette Power Load IR リアクティブロード / IRローダーはこちら
Fryette Power Load IR
お薦めのポイント
1)実機のアンプが使える
ここが一番大きなポイントです!先述の通り、ソフト系のシミュレーターも悪くないです。ですが、ギター本来の音か?と言われると疑問が残ります。
サウンド全体の輪郭
サチュレーション感
ギター側のボリュームを絞った際のフィーリング
ローエンド
ハイ(高音弦)の音抜けとザラつき感
サウンド自体のレンジ感
これらを比較した場合、ソフト系では、実機のアンプには届かない部分があります。
アンプのキャラクターや真空管の種類なども勿論ですが、大きなポイントは、アナログで構成された実機アンプに高電圧を掛けているが故に得られる恩恵だと思います。
この「アンプサウンド」を手軽にDAWに取り込める様にするのが、リアクティブロード という技術です。
リアクティブロードについては詳しく掲載してますので、こちらをご覧ください。
良く間違えられるやすいのですが、パワーアッテネーターとは若干異なります。
特にサウンド面では雲泥の差が生まれます。
パワーアッテネーターは、アンプヘッドの出力を下げてキャビネットに伝える為の物となり、オールドマーシャルアンプの様に「大音量にしないと良さが出ない」アンプを自宅レベルで鳴らせる様に開発された製品となります。
ただ、アッテネーションされてしまった音は、お世辞にも良い音とは言えず、アンプヘッドの持ち味を再現する事はできません。
それに対し リアクティブロード は「アンプヘッドの出力を下げて出力する」ところまでは同じで、出力先の選択肢として ラインアウト を使う事ができます。
すなわち、大出力のアンプヘッドの音をラインレベルに落とし、直接DAWに取り込む事ができる逸品となります。
そのサウンドは、ソフト系とは違い「アンプらしさ」に妥協することなくレコーディングが可能となります。
2)IRデータが読み込める
ここが一番大きなアドバンテージとなります。アンプシミュレーターのサウンドを決めるポイントは2点だと思っています。1つ目は「音が作られる部分」つまりアンプヘッドやプリ部となり、2つ目は「キャビネットシミュレーターの品質」と言い切れます。
どちらか1つが掛けてもギターらしいサウンドで録音することは難しいと思います。
この Fryette Power Load IR の優れている点として、サードパーティのIRデータ (Impulse Response) を読み込める事になります。昨今のギタープロセッサー系の殆どは、このIRデータを読み込む事ができ、その事によりサウンドメイクの幅は無限大に広がります。
IRデータといえば、無料の物もあれば、有償の物など多数ありますが、ほぼ全てのデータをこの Fryette Power Load IR に読み込む事ができます。
Fryette Power Load IR の場合は、4 Bank × 4 Preset 合計 16 個の IR データを本体に保存可能で、あらかじめファクトリーインストールされてますが、USBにてPCやMACと接続する事で、内部のIRを簡単に書き換える事ができます。
例えば、有償のFender Twin Reverb や Marshall 1960A、mesa rectifier などのリアルなキャビネットIRを読み込むことで、実にリアルなギターサウンドが得られる様になります。
近日に弊社運営の DYNAX にて 高品質なIRデータの販売をスタートしますので、是非ご確認ください。
Fryette Power Load IR の特性として、リアクティブロード / IRデータを読み込む以外にも「アナログ Cab + Mic エミュレーション」も特筆すべき機能です。
アナログ Cab + Mic エミュレーションは、高い評価を得てきた Valvulator GP/DI からさらに進化したアナログ Cab + Mic エミュレーションシステムとなり、インターフェース、ミキサー、またはヘッドフォンに直接、極めてリアルでレスポンスの良いマイキングされたキャビネットトーンを提供します。
マイクの特性は LO-MID、HI-MID、EMPHASIS(高域)でバリアブルに調整が可能なほか、スピーカーに対するマイクセッティングを調整する AIR / BITE スイッチもフレキシブルなサウンドメイキングに一役買います。
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